ミクFES’09(夏)で見た光景


ミクフェスでエンタテインメントの世界に「何か」が刻まれる音を聞いた気がする。

なんだろうこの光景は。

透明な板に映された緑の髪の女の子に声援を送って、サイリュームを振る。それはゴリラズみたいな有名ミュージシャンが作り出したものではなかった。
登場するPたち。決してレコード会社に見い出されてデビューしたわけじゃない。失礼ながら言ってしまえば元は一般人だった方々。
そんな人たちが素晴らしい曲を作ったり、またある人は絵やPVを作ったり、ジャンル分け不能のものを作ったり、見て応援したり、そうして各々のやり方でミクやボカロキャラを愛でていき、ついにライブを大成功させるに至った。

2ch痛ニューとかでどれだけ叩かれたって関係ないよ。だって日本に生まれ落ちてこれに面白さを感じないでどうする?あえて言ってしまえば"胸が熱くなった"。本気で。ていうか泣きそうになった。

バンドの演奏もすごかった。ライブアレンジがカッコええ。特にsupercellの盛り上がりは尋常じゃなかった。『ワールドイズマイン』はライブ映えする。一緒にノッたらむちゃくちゃ気持ちいいです!

もう映像が投影されていたからじゃなく、あの時あのステージに、確かにミクは「居た」んだと思う。ライブなんだから代理の歌い手を、例えば藤田咲さんを呼べばいいとかいう意見をよく見かけるけど、ミクフェスにはミクの声で演る理由があった。

別にここから音楽の歴史が変わるとか、ボーカル涙目だとか、そういう事を言いたいわけじゃない。

ただ美しかった。それだけです。


P.S.終わった後にフロアに向けて「また冬に会いましょう!」と叫んでいた方、その行為そのものが熱かったです。ミクFES(冬)、あると信じたいですね。