沈むくらいならいっそボーカロイドに歌わせるススメ

CDが壊滅的に売れないと言われて久しいですね。ちょっと前のニュースでオリコンの20位が3000枚だとか?

しかしそんなんだったら下位のほうではもう何百枚とかの単位なんでしょうねきっと。コミケやボーマスの1日の売上げほうが多そうです。

オリコン下位にいるアーティストさんたちはいつまで旧態依然の制度に付き合う気なんでしょうか。単純に疑問なんですが青息吐息のレコード会社と契約するメリットって今あるんですか?万一ヒットしても次の新人の宣伝費に回されてしまうだけなんじゃないですか。ツテで音楽番組に2、3出たって今の時代は望むような活動なんてできないでしょう。そんなものにしがみついていたら一緒に沈んでしまいます。

であれば、いっそ作った曲をボーカロイドに歌わせてみてはどうでしょうか。これは何も我田引水で言ってるわけじゃないのです。

僕は常々、JASRACやらの中間管理会社にがんじがらめにされて自由に歌うことも演奏することもできない音楽より、ボーカロイド界や同人の音楽のほうにこそ音楽の根源的楽しさがあると思っています。なにより昔からのミュージシャンへのルートより、今や単純にこっちのほうが表現者としてのメリットも楽しみも成功の確率も高い気がするので。(というのも今時の一般ミュージシャンのPVを見たことがありますか?予算がないせいだと思いたいですが、センスもやる気も感じられない学園祭以下の映像を付けられて可哀相なくらいです。ニコ厨のほうが明らかにハイレベルですし、なにより楽曲に愛がありますよ。)

ボカロ界には世間の一般人より音楽に真摯なリスナーが万単位でいます。音楽に限らず作品は、まず見たり聴いたりしてもらうことが肝要。もしヒットすれば、とりあえず存在を認知してもらえるし、作品自体も歌われたり絵を描かれたりいろいろ展開していくこともあります。

コピーを縛るのではなく逆に利用する、そういう発想の切り替えをそろそろみんながしてもいい頃かと。「無料でコピーが楽しめるデジタルコンテンツに人々は金を払わない」・・・確かにそうだと思いますが、であれば特大の再生数とはいえsupercelllivetuneのCDはなんだったんでしょうか(未だにあの商業音楽において革命的な現象を真面目に論じた文章を読んだことがない・・・)。ミクのキャラがまだ新鮮味があった頃だからというのもあるかもしれませんが、コピーに比例して売上げが落ちるという考え方に穴があることを証明したのも事実ですよね。

繰り返しになりますが、曲に歌うことも演奏することもできない縛りを与えたままレコード会社と一緒に沈んでいくくらいなら、その前に、いやその後でも、ボーカロイド界に投稿してみてほしいです。(というかレコード会社の人にこそ違法コピー撲滅運動も結構ですがいい加減発想の転換をしてほしいです。必死にバケツで汲み出したところでその船はもう沈むというのは、乗っている人が一番分かってそうなものですが。)

こう言うと怒る人もいるでしょうが、ボーカロイドに歌わせてニコニコに投稿することによって半ば二次創作容認のような形になります。そうすればもしかしたら誰かとてつもないセンスの人が勝手に映像を作ったりすることもあるかもしれません。そこまではいかなくても自分の作品が拡散していく様子を見るのは、きっと他では味わえない楽しさがあります。難点は作者と云えども狙った展開にはまずできないことですが、そこがまた楽しいところかと。

しかしこんなゴミブログでいくら喚いても結局ボーカロイドはヲタクのものみたいな見られ方をしているのだろうと思います。
まあそれならそれでいいです。
これから世間様の凝り固まった先入観をぶっ壊すPVを作れば済むことですから。